効果的に運動できる時間帯は?朝のランニングは間違い!?その理由をまとめてみた
先日、高血圧にお悩みの方がパーソナルトレーニングを受講されたときのお話です。
「お医者さんに血圧が高いので痩せなさいと言われました。なので最近は早朝にランニングを頑張っています!!」
なるほど、やる気があるのはとてもいいことです。
………が、しかし!!!!
それ、間違っています。
血圧高い→痩せるために早朝ランニング
これはヤバイです。
最悪の場合、死に至る危険性も否定できません。
今回は運動に適した時間帯を紹介していきます。
そもそも早朝は、血圧、体温、身体機能が最も低い時間帯です。
ランニングや筋力トレーニング等の激しい運動を行うと、ノルアドレナリンやアドレナリンが過剰に分泌されます。
それが原因で、心拍数や血圧も急上昇し、心臓への負担が大きくなってしまうのです。
また、実はなんと!!!!
心筋梗塞や狭心症は朝の時間帯の発症が最も多いんです!!!! こういったデータもあり、朝の激しい運動はリスクが高い、ということが言えます。
朝のハードな運動の危険性、ご理解頂けたでしょうか?
しかしながら、ウォーキングやラジオ体操など、
軽い運動はカラダのウォーミングアップにとても有効です。
朝の運動はカラダにムリのない程度に留めることをオススメします。
高校生に早朝と夕方に中距離走程度の負荷をかけた時の成長ホルモンの分泌量を調べる、という実験が行われました。
結果として、夕方の運動による成長ホルモンの分泌量が、早朝のそれを大きく上回る、という形になりました。
つまり、成長ホルモンが多く分泌される夕方に、筋力トレーニングをはじめとしたハードなトレーニングを行うのが効率的、ということになります。
陸上をはじめとした競技で新記録が更新されるのは午後から夕方にかけてが最も多いです。
また、私が指導していたサッカーチームも、朝よりも夕方の試合の方が高いパフォーマンスを見せていました。
身体機能のピークを迎えるのも午後から夕方にかけてである、ということも表していることになります。
どんなに運動を頑張っていても、体調を崩してしまっては元も子もありません。
ムリのない範囲で運動を楽しみましょう。